その他 模型

【塗装】オメガモンを成形色活かしでパール調仕上げ|Figure-rise Standard Amplified オメガモン

こんにちは。

今回は気分転換に簡単な塗装したので、その完成品の紹介をしていきます。
また、意外な発見もあったので、なんとなくの共有もしておきたいと考えています。

使用キットはFigure-rise Standard Amplifiedオメガモン

このキットをなるべく手早く仕上げるために、成形色を活かした塗装を行いました。

成形色を活かすと言っても、ウォッシングなどでよく行うような
プラ地をそのまま見せるというよりは、下地代わりにするようなイメージで塗装をしてみました。

こんな人にもオススメの方法です

・時間がない
・工作ばかりで疲れた
・なんか他のやつを作りたい
・とにかく完成品を作りたい
・純粋に塗装が楽しみたい

今回は気軽さを重視してエアブラシで塗装

部分塗装で楽しむ→そもそも筆塗りが苦手
ウォッシングで楽しむ→エナメルだと割れるかも、、
色々考えると面倒なことも多い…笑

ならエアブラシの方が早い!
ということで、今回はエアブラシでの塗装を選択しました。

好きなことでも、こだわりすぎて疲れてしまうよりは、自分自身が楽しめる範囲の努力をしていく事が大切だと考えています。

自分が楽しめる範囲の努力とは

・挑戦や実験を入れてみる
→最初から高い完成度を目指していないので、失敗を恐れずに思いついたことが試せる

・少しでも面倒だと思うことはいっそなしで完成にしてみる
→今までこだわっていた部分が意外に目立たないと知ると今後の選択肢が広がる

・遊び気分でやってみる
→肩の力を抜いてみると、意外な発見があることもある

「こんな感じでやってみたけど、こうなったらそれはそれでいいよね。」
気軽にそんなニュアンスで進めました。

各部の処理は適当に
ゲート処理はナイフと紙やすりで(部分的に)行いました。
かなり雑さが残るような状態でしたが、サクッと進めました。

塗装では、成形色を隠さないように意識しながら
重ねる塗料による色味の変化でハッタリを効かせました。

短時間での製作を目標としたため、ある程度の割り切りを意識して製作しました。

作品情報

【使用キット】
Figure-rise Standard Amplifiedオメガモン

【製作時間】
塗装6時間
素組みで飾ってあったものを塗装したので組み立て時間は省く

【作品のコンセプト】
1日で完成させる内容にする

・成形色を活かしたお手軽パール調の塗装
・目指す完成度のレベルを下げる
・割り切りる部分は徹底的にスルー
・目はシール(シールだって立派なマテリアル)
・少しだけ目を引くような感じ

完成画像

アップなど

素組み(成形色)との比較

塗装内容

今回は、気分転換が目的なので
エアブラシのみので塗装が完結しています。

パーツ単位での塗装と割り切って
スミ入れや部分塗装を行わなくても、見栄えがする塗装にしてみました。

また、成形色を下地として活用することで
短時間で完成できる内容にできないかという実験でもあります。

成形色を下地がわりに活用する

・お手軽なんちゃってパール塗装(メタリック系+クリアー系)
・簡易グラデーション(シャドー→ハイライト)

その中で、今後も使えそうだと思うこの2点をなんとなく共有してみたいと思います。

お手軽なんちゃってパール塗装

成形色を活かしてキラッとあざやかに

【手順】
①シルバー+クリアーで下地(成形色)を隠蔽しないように塗装
②クリアー系の塗料でコート

シルバーなどのメタリック系塗料を成形色が隠蔽されないように塗り
その後にクリアー系の塗料で色味をつけていく感じで行いました。

シルバーを吹く


画像は成形色にシルバーを軽く吹いた状態のものです。

青いパーツは、これだけでも
メタリック調の成形色のような色合いが出ています。

クリアーカラーを吹く


続いてこちらは、先ほどのシルバーの上からクリアー系(原色系)の塗料を吹き付けました。
今度は、しっかりコートするつもりで。

前の画像よりも少し鮮やかになったのが分かると思います。

コートしたものがクリアー系なので、成形色が見えている状態
これが今回の成形色を活かした部分です。

こんな感じで、下地(成形色)を隠蔽しないようにシルバー(メタリック)を吹いて
クリアーカラーでコートする方法を使うと
あざやかで、キラッとした印象が手軽にできました。

今回勉強になったのは
成形色がイエロー系の場合は
カッパーを吹いた方が色味があざやかになったことです。

黄色の発色を助けるのは、オレンジ系と言うことですね。

対象的にシルバーを吹いたウォーグレイモンのオレンジパーツでは
シルバーが濃く出ている部分が、若干暗い印象になってしまいました。

下地にするメタリックの種類やコートするクリアー系の色を変更するだけで色味が変わります。
今回は成形色の色味も活用しているので
自分の理想に近い色味を手軽に表現できるようにしたいですね。

イエロー系にはカッパーを下地にするといいかも?
ゴールドでもあり?

簡易グラデーション(シャドー→ハイライト)

白パーツのグラデーション

【手順】
①白(成形色)
②メタリックブルーをシャドー(モールドやパーツ裏など影にしたい)部分に
③ホワイトでハイライトを入れる(パーツの面中央のメタリックブルーを塗り潰すイメージ)
④パールでコート(ホワイトで出来たザラつきを誤魔化す)

この4層です。
最後のパールコートは
濃いめのホワイトでハイライトを入れた時にザラついたので
誤魔化すために行いました。

実はここでも成形色を活かしている?

最終的には隠蔽している状態になっていますが
ハイライトの白が早く発色したのは、下地(成形色)も白いからと考えます。

これ応用すれば、今まで自分がやっていたグラデーション塗装が楽になるかも。

【今までの方法】
・シャドー色ベタ塗り→(中間色グラデ)→ハイライト
暗い色に重ねるので、発色までに時間がかかる

【今回の応用】
・基本色ベタ塗り→シャドー→ハイライト
上記と比較して、暗い部分が少ないので発色までが速くなる

という感じで、暗い色に重ねるよりも楽に短時間で発色できる。

疑問点としては
きつめのグラデーション(境界がはっきりしているもの)では
結局のところ細吹きしている時間が長いのでは?ということ

どちらかと言うと、やわらかい感じのグラデーション表現の方が向いているのではと思います。

これは実験してみたいところです。

【補足】メタリックにはクリアーを混ぜる

今回の塗装では主にメタリック系の塗料を
発色のための素材として利用しました。

成形色を活かすために、塗装で隠蔽しないように吹き付けました。

【使用したメタリック】
・シルバー
・カッパー
・メタリックブルー

いずれもクリアーを混ぜて、濃度を調節しています。

今回の塗装方法においてパーツ全体を隠蔽しないように塗装するということは
表面張力を使わずに塗装すると言うことになります。

すると、、
小さい粒子がポツポツとただ乗っている(付いてる)状態になる。

・ザラつきが出来る
・引っ掛かりやすい
・剥がれやすい

頑丈な塗膜が出来ていない状態になります。
爪でひっかくと削れてしまうほどです。
(プラ表面に塗料の粒がただ乗っているような感じになりやすいため)

それに加えて、シルバーなどのメタリック粒子は
他の塗料に比べてプラ地への定着力が弱いです。

なのでクリアーを混ぜています。

クリアーを混ぜる理由

成形色を隠蔽せず塗装も剥がれにくい状態を目指す。

【期待する効果】
・塗膜強度の確保
・砂吹きみたいにしないで塗装できる
・色味のコントロールがしやすい→(吹き過ぎても成形色を隠蔽しにくい)

→シルバーの割合が減るため多く塗装しても、成形色を隠蔽しにくい。

・クリアーを増やす
・メタリックを減らす

あとは、実感的にこの後コートする塗料の具合で
塗膜強度も少しマシになる印象があります。

全ての箇所につめを立てた訳ではないですが、十分な塗膜強度は確保できたと思います。

今回の塗装ポイントまとめ

・メタリック系→クリアカラー系でコートでパール調に
→成形色を隠蔽しないことでメタリック部分はキラッと成形色は鮮やかな印象に

・メタリックにはクリアーを混ぜると色味、濃度のコントロールがしやすい
→メタリックの割合を減らすと成形色を隠蔽しにくい

・イエロー オレンジ系の下地にはカッパーを使うと鮮やかな印象に
→シルバーを使うと少し暗い感じになる

・グラデーションはモールド付近にだけ吹いて、再度ハイライトを入れると楽
→下地がハイライトと同色の場合に有効

各色の塗装手順


メタリックブルー→白→ムーンストーンパール

ガルルモン ブルー


シルバー→シアン+マゼンダ

グレイモン オレンジ


シルバー→マゼンダ+イエロー

関節


シルバー→クリアーブラック(調色済み)

ツノや爪などの黄色


カッパー→マゼンダ+イエロー

マント裏のレッド


シルバー→クリアーレッド→クリアーブラック(調色済み)

胸部の青いライン


カッパーを軽く吹いただけです。

以下の部分は塗りつぶしています。
・ガルルキャノン
・グレイソード
・肩の紋章部分

【使用塗料】
-メタリック系
・シルバー(スーパーステンレス2)
・カッパー
・メタリックブルー

-パール
・ムーンストーンパール

-クリアー系
・スーパークリアーIII(スリー)
・クリアーレッド
・調色済みクリアーブラック

-色の源
・シアン
・マゼンダ
・イエロー

感想

以上、オメガモンの製作内容でした。

今回は、だいぶ横着をしたため目もシールでしたが、余裕のある方は筆塗りなどで表現することにチャレンジしてみても良いかもしれません。
また、ガルルモンとグレイモンの目くらいは黒く塗った方が印象が引き締まったでしょうか。

完成度を高めようと思うとプラモはキリがないです。
自分自身が求めていることが、日々変わったりするので、勢いも大事なのかなとも思います。

ここが私の後悔ポイント

・目の筆塗り
・両腕の目は塗りつぶし
・グレイソードの塗り分け→ゴールドのスミ入れ

この3点くらいは頑張っていたら、もう少し見栄えが変わってきたところでしょうか。

デジモンの目は、筆塗りが苦手な人では表現しにくい
特に今回のオメガモンは、以前 製作したウォーグレイモンよりも目のサイズが小さく
難易度が上がるのでシールという選択肢はあり。
(マスキングでの塗り分けはもっと難しいと思う。)

終わりに

気分転換と割り切って塗装するだけでも意外に楽しく、発見も色々とありました。
他人に見せるのでもないなら、十分見栄えも良い。

人の目が気になるご時世だから、自分ために楽しむことを忘れないようにしたいです。

このオメガモンは、デジモンが好きな知り合いの子どもにあげました笑
自分ではイマイチな完成度だと思っていても、喜んでくれると予想外に嬉しいものです。

割り切るとは「やらないを決める」こと
やることを減らせば自然と早く完成します。

今回のプラモ作りでは、完成度の高い作品を作ることではなく
自分自身が楽しめる範囲の努力をしながら、気分転換をすることが目的でした。

私の場合、楽しいというのは

・新しい発見に期待する感覚
・出来ないことが出来るようになる感覚
・計画通りに物事が進んだ時の感覚

これらを指すことが多いです。
その中でも今回の製作では、発見を重視した内容でした。

自分自身が楽しむためにどんなことをすると気分転換になるのか
・疲れた
・いやだ
・めんどくさい
こんなことを思わずに、純粋に趣味に没頭できるには、、、

モチベーション管理の一環として、
迷いそうになった時には今回のような作り方もありじゃないでしょうか。